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ちょっと味見を(2208) 松浦漬

松前漬

 包装の紙箱に、錦絵のようなイラストで、クジラがあしらってある。友人からもらったもので、松浦漬と書いてあった。箱には「鯨蕪(くじらかぶら)骨粕漬」とも書いてあったが、それでえも中身がよくわからない。原材料欄を見ると、クジラの蕪骨を使っているとかいてある。蕪骨が何かわからないので、調べてみた。
 鯨の頭の骨の軟骨だという。薄く細く切って、粕(かす)漬けにしたりする、と説明されていた。その通りの食べ物。ドロッとして粘りがあり、甘めの味つけがしてあるが、トウガラシも使っていて、ピリッとしたところもある。その中に、コリコリした小さな固体があり、これが軟骨なのだろう。
 箱には日本五大珍味の1つとある。さらに、昭和時代に農林、厚生、労働の各大臣賞受賞と書いてある。食べ物と無縁の賞が興味深い。佐賀県唐津市、松浦漬本舗の商品だった。(梶川伸)20.01.17

更新日時 2021/01/16


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