「西村真琴と魯迅」の講演会場はホテルアイボリーに変更
「西村真琴と魯迅(ろじん)」展が2月23日から25日まで、豊中市曽根東町3-7-3、市立中央公民館で開かれる。中国・上海魯迅記念館、大阪府日本中国友好協会、豊中市日本中国友好協会が主催し、毎日新聞などが後援する。
23日午後2時から、豊中市本町3-1-16、ホテルアイボリー3階オーキッドホールで講演会と討論会がある。当初は、市立中央公民館を予定していたが、申し込みが多く、広い会場に変更になった。上海魯迅記念館の王錫栄・館長の講演の後、王館長、松尾宏さん(西村真琴の孫)、周寧さん(魯迅の孫)らがパネル討議をする。無料だが、討論会の聴講は豊中市日中友好協会(06-4977-3392)に申し込みが必要。
西村と中国の文豪・魯迅の関係は「戦火の下の友情」として語り継がれている。展覧会は魯迅が西村に贈った漢詩の一節「度盡劫波兄弟在 相逢一笑泯恩讐」(意訳=荒波を渡っていけば兄弟がいる。会って笑えば、恩讐は消える)を題材にし、資料100点あまりを、写真で紹介する。
上海事変(1932年)が起きた後、西村は医療団を率いて上海に行き、傷ついたハトを日本に連れ帰った。子どもが生まれたら日中友好の象徴として魯迅に贈ろうと考えた。残念ながらハトは死んだが、いきさつ書いた手紙を魯迅に送り、それに感激して魯迅は「度盡劫波兄弟在……」の詩を作った。講演、パネル討議も、2人の関係が中心になる。(梶川伸)2014.02.11
更新日時 2014/02/11