池田市で池田市防災図上訓練
阪神・淡路大震災発生から19年目を迎えた1月17日、池田市で地震を想定した防災訓練が行われ、市職員54人が災害時の避難所レイアウトについて検討した。
訓練は震災のあった1995年から、地震発生時における災害対策本部の情報の収集・分析・通報など、初動対応能力の向上を図ることを目的に毎年実施している。今回は2011年の東日本大震災において、避難所に関するさまざまな課題が浮き彫りになったことから、市内小学校への避難所設置・運営に関する図上訓練を行った。
この日、午前9時30分に兵庫県宝塚市を震源とする震度6強(マグニチュード7)の巨大地震が発生したと想定、午前10時に小南修身市長を本部長とする災害対策本部を設置した。
その後職員は7つの小学校区ごとのグループに分かれ、体育館やグラウンドの活用方法、災害時避難者受付場所の設置など検討し、内容を図上に記入した。また訓練途中には、要支援者の受け入れやトイレの一部が使用不要、ペットを連れた避難者対応などの想定を付与するなど、実際に起こりえる事態を意識した訓練となった。
午前11時、各グループを代表し池田小学校(大和町1-4)区のグループが検討内容を発表。「駅が近いので人が多くなるかもしれないのからテントを増やす」「体育館の舞台裏を更衣室にし、女性の着替えや授乳が行える場所にする」「ペットは運動場の遊具付近に専用のスペースを設ける」など発表した後、小南市長による総括が行われ訓練は終了した。
同市危機管理課の中功課長は「災害時にはその地域の特色に合わせた避難所の設置が必要です。今回はどのように運営するか市職員を中心に考えましたが、この提案内容を市民と共有することで、市と市民の意見を調整し、いざというときに備えていきます」と話した。=情報提供・池田市(進藤郁美)
更新日時 2014/01/19