マチゴト川柳(26) 題「暮れ」「さっぱり」
◇秀句◇砂時計人生の暮れ近くなる(和田淑子)
◇佳句◇原発の処理できぬまま年暮れる(佐々木弘子)
無精髭剃り就活の顔になる(中村和)
年の暮れ赤穂浪士が罷り出る(木山歌留多)
◇入選◇年金を使い切らせる年の暮れ(村川清嗣)
今年また暮れの慣わし第九聴く(安本重子)
出直しを誓いさっぱり美容院(岡田公枝)
ジングルベルは苦手気ばかり焦るから(有田晴子)
銀行に頭を下げる年の暮れ(高橋正雄)
いやな事さっぱり忘れやり直す(玉城和子)
待つ人は無いが家路へ暮れの町(植村貞子)
断捨離で春を迎える準備する(平野へいや)
今年また歳暮の予算削る暮れ(久保千鶴子)
「今でしょ」分かりながらも年の暮れ(黒柳光博)
暮れ掃除少し早めの老い二人(中谷敦子)
次回(2014年1月16日発行号)の題は「成人」「逆らう」です。はがきに住所、氏名、電話番号を記入し、〒530ー8251 大阪市北区梅田3ー4ー5 毎日新聞ローカル「マチゴト川柳係」へお送り下さい。締め切りは2014年1月7日(必着)。1題2句まで投句可。
更新日時 2013/12/12