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豊中の高校生31人が震災被災地で聞き取り調査

浅利市長に体験を語るボランティアバスの高校生たち

 豊中市内の高校生31人が8月19日から、東日本大震災の被災地である岩手県大槌町、釜石市、陸前高田市を訪れ、現地の住民や高校生から被災当時の体験などの聞き取り調査を行った。
 豊中市と大槌町は災害時相互応援協定を結んでいる。今回の訪問は豊中市と豊中市社会福祉協議会が共催するボランティアバス事業の1つ。一行を乗せたバスは18日夕方、豊中市役所前から出発。約17時間かけて大槌町に到着した。
 19日に大槌高校を訪れ、5グループに分かれて震災当時の体験のほか、学校生活の様子を伝え合った。また、町の防災倉庫の備蓄物資の整理も手伝った。20日は釜石市、陸前高田市を回り、仮設住宅などで聞き取り調査を行い、21日に豊中市へ戻った。
 23日には浅利敬一郎・豊中市長を訪問し、現地の様子を報告。「何よりも自分の命を優先しろ、と言われたのが印象的だった」「お金や物よりも、忘れずにいることが1番の支援だと思った」と感想を伝えた。桜塚高校3年の伊木(いき)翼君は「将来の夢は消防士。被災地を見て、改めてなりたいとの思いを強くした」と話した。(早川方子)

更新日時 2013/09/09


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