寺の花ものがたり(261) 興福寺南円堂(奈良市)桜=3月下旬~4月上旬
興福寺の境内は広い。その中に、いつもの堂がある。南円堂もその1つ。
広い境内には桜の木があちこちにある。南円堂の周りにも数本の桜があり、八角形の堂を飾っている。
南円堂の西側にある三重塔のそばの枝垂れ桜は、「寺の花ものがたり」の199回で紹介した。今回は東側の桜を取り上げた。
2本の木が並んでいる。ピンクの入った花で、少し枝垂れている。もっと木が成長すれば、枝垂れる枝が長くなるのかもしれない。
南円堂は西国33所観音霊場の1つで、参拝者は多い。桜の木は堂の裏手に近い場所で、ここは興福寺本堂へのメーンの通りでもないので、それほど人は多くない。
◇興福寺(こうふくじ)南円堂(なんえんどう)◇
興福寺は奈良市登大路町48。近鉄奈良駅から徒歩10分。0742-22-7755。南円堂は三国33所観音霊場9番札所。813(弘仁4)年、藤原冬嗣が父内麻呂の追善のために創建。本尊は不空検索観音。周辺は自由。
(梶川伸)=2018年4月5日撮影
更新日時 2021/03/24