豊中市と沖縄市の職員が共同研究を発表
豊中市と沖縄市の職員が3月23日、今後の都市交流について共同研究した内容を発表する報告会を開いた。両市が昨年、兄弟都市40周年を迎え、交流の歴史と現状を振り返り、課題の把握や共同で解決する方法などを検討・提言することで、両市の市政運営と都市間交流をさらに活性化させようと行われた。
両市の職員が、文献や資料を集約・精査し、8か月かけて報告書としてまとめた。研究を行った、とよなか都市創造研究所は、「兄弟都市提携を続けることで、互いの魅力の再発見と創出から両市の発展につながることがわかった。今後は、若い世代を巻き込んだ交流の担い手の育成が大切だ」と話している。報告書は、4月から市ホームページや市立図書館、とよなか都市創造研究所で見ることができる。問合せは同研究所06-6858-8811。
共同研究には、若手職員を中心に両市それぞれ6人ずつ参加、両市をお互いに訪問し、交流の歴史と現状の検証や課題の抽出など5回の会議を開催した。職員アンケートや元職員などへのヒアリングも行った。
報告書は71ページに及ぶ。行政間や市民間交流に関する年表や交流50周年に向けた取り組み、職員アンケートの結果、これからの交流の方向性などが記載されている。交流の目的が市民や職員に伝わりきれていないことを課題としてあげ、目的を明確化するためには、自らの地域を自己分析する必要があるなど具体的に提言した内容となっている。
報告会には、豊中市の職員25人が出席。担当したテーマごとに両市の職員が報告した。これからの都市交流について報告した沖縄市役所生涯学習課の宮平栄さんは「両市の職員全体が交流に参加し、市民に伝えていくことが必要」と話していた。=情報提供・豊中市(梶川伸)2015.03.24
更新日時 2015/03/24