千里ニュータウンのリンゴ 実りの秋
千里ニュータウン内の、豊中市新千里南町2に植えられたリンゴ並木に赤い実がなり、秋の訪れを感じさせている。
1977年にニュータウンの開発を記念し、地元の人によって約50品種300本の苗が植樹されたもの。南丘公民分館長を務めていた故・吉岡隆平さんがモスクワで見たリンゴ並木に感銘を受けたことから、豊中にもリンゴの木を植えたいと考えた。寒冷地ではない豊中でも実るリンゴがあることを知り、苗木を取り寄せ地元住民に植樹を呼びかけた。
リンゴは約450メートルにわたって植えられた。リンゴの木は虫による被害を受けやすく成長させていくのが難しい。さらに、環境の変化や台風の被害もあり、数は減ってしまった。しかし、現在でもリンゴ並木は一部残っていて、秋になると実を付ける木もある。現在では「ひめりんご」、別名「イヌリンゴ」という品種のリンゴの実がなっている。=情報提供・豊中市(梶川伸)
更新日時 2013/09/06