池田市下水処理場で見学会
池田市下水処理場(ダイハツ町3-1)で8月5日、体験見学会が行われた。公募の見学会は2004年から開催されおり、今年で10回目となる。
この体験見学会は、下水の処理過程で活躍する微生物の観察や通常では見ることのできない施設(機械室や計器室、地下の配管)を見学し、汚れた水をきれいにする過程を体験するもの。対象は市内の小学校4年生から6年生と保護者で、26人の親子が参加した。7日には30人が参加する予定。いずれも定員25人を上回る参加申し込みがあった。
午後1時から始まった見学会では下水についてのDVDを視聴、水がきれいになる仕組みや下水処理場の重要性を学んだ。その後、2グループに分かれ、1グループは顕微鏡を使い、汚れた水をきれいにする「かっせい君」(活性汚泥微生物)の観察を行った。参加者は自分でプレパラートに「かっせい君」をセットし、活発に動いているのを見ると子どもたちは「かっこいー」「これ珍しいやつだ」と言いながら夢中になっていた。
もう1グループは施設内を見学。まずは雨水ポンプの試運転を見学、その後、管理棟屋上で周辺の地形を確認、さらに中央操作室や汚泥処理施設、脱水機などを見学した。各施設ではその施設に関連したクイズが出題され、子どもたちは暑いなか真剣にクイズの答えを考えていた。
親子で参加していた福冨規子さんは「とてもおもしろかったです。子どもたちにとっても大変貴重な体験となり、水の安心や安全について学べるいい機会でした」と笑顔でコメント。処理場の担当者は「この体験見学会を通して、下水のことを知ってもらい、環境問題を考えるひとつの機会になれば」とコメントした。=情報提供・池田市(進藤郁美)
更新日時 2013/08/06