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編集長のズボラ料理(602) はんぺんの酢みそ・チーズはさみ焼き

ふたを被せて蒸し焼きを加えるなど、焦げすぎないように

 ホタルイカは結構好きで、春になるとゆでたものをスーパーでよく買ってくる。すると、たいていの場合、酢みそが小さなパックに入ってついている。何でだろう。
 僕はしょうゆ派である。しょうゆ大好きで、各地のしょうゆを試して、日々研鑽をつんでいる。しょうゆにはワサビだから、これも長野県・安曇野(あずみの)の刻みワサビをスーパーで買ってくる。
 このワサビはただものではなく。チューブは大型。普通のワサビやカラシなどを売っている棚にはない。刺し身コーナーに置いてあるのだ。ホタルイカもゆでてはあるが、刺し身コーナーに置いてある。ならば、ワサビしょうゆで食べるのが、礼儀ではないか。
 そんな人もいるだろうと思うのだが、しゅうゆ付きホタルイカを見たことがない。そこで、インターネットで富山県ほたるいか協会のホームページをのぞいてみた。ホタルイカの食べ方が書いてあると思ったからだ。
 案の定、あった。しかも「おいしい食べ方」となっている。読んでみると、トップに「ボイルホタルイカの酢みそあえ」が紹介されtれいた。写真には、ワケギのぬたまで添えてある。おいしそうだが、これでは酢みそだらけではないか。
 気に入らないから、「ホタルイカの手べ方」で検索し、ほかのホームページを見た。トップはまた、酢みそ。2番目にショウガじょうゆだった。しょうゆ取り上げてうるので、一定の評価をするが、ワサビが出てこないのが不満だ。
 ホタルイカを食べる時、僕はワサビしょうゆを潔く貫くので、ついていた酢みそは使わない。潔く捨てるかといえば、そうではない。酢みそ自体は好きだから、冷蔵庫に蓄えておく。
 刺し身コンニャクも食べることがあるが、買うと、酢みそがついてくることがある。これも不思議なことだ。僕は甘辛いみその方が好きだから、また酢みそが冷蔵庫にたまる。
 ワケギ、菜の花、ウルイを酢みそ和えにする。春の味には、冷蔵庫の酢みそは大活躍する。海の春から、野の春への転用である。
 そこで今回は酢みそを使う。はんぺんを2枚に切る。1枚に酢みそをぬり、さらにさらにとろけるチーズを置く。もう1枚を被せ、サンドイッチ状にする。フライパンにバター入れtて熱し、はんぺんの両面を焼く。4等分して皿に盛る。
 しょうゆ好きとしては通常、はんぺんのバター焼きには最後、ワサビしょうゆを垂らして焼くが、今回は我慢する。でも、誘惑に負ければ、酢みそとワサビしょうゆの歴史的和解を果たすこともある。(梶川伸)2022.05.23

更新日時 2022/05/23


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