編集長のズボラ料理(591) ブロッコリーのみそマヨネーズグラタン
料理名人の友人が作ったトウガラシ味噌を少しもらい、自宅で試食させてもらった。辛いのだがうまみがあり、とても気にいった。そこで、おいしかったことをさりげなくLINEで伝えた。また作ってほしい、というこんたん見え見えである。
しばらくして、その友人の家に仲間が集まった。友人は大きな中華鍋で、トウガラシみそをあふれんばかりに作っていた。しめしめである。ちょうど作る最終工程で、大量のカツオ節を乾煎りし、中華鍋に加えるところだった。それがうまみになると教えてもらい、ズボラの知識量も増えた。
みんなで飲んで、帰りがけに友人がトウガラシみそを分けてくれた。作戦成功。僕には大型のジップロップに一杯。作戦大成功。
家に持ち帰り、ガバガバ食べた。ご飯につけて、トーストに塗って、酒のあてにと。汗をかきながら。トウガラシみそはどんどん減り、半分ほどになった。
1カ月半から2カ月に1回、近くのお医者さんに行く。高血圧の薬をもらうのが目的だ。
親子が担当日を決めてやっている。通い始めてから結構長いので、2人とも気安い。お母さんの方は僕とあまり年が変わらず、食べ物屋さんのことで話が合う。聴診器を僕の胸に当てていても、耳からはずしておしゃべりすることもある。聴診器は全く役に立っていない。息子さんの方は、京都市の中心部から通っているので、おいしい店をよく知っているから、教えてもら。
雑談もするが、薬を飲んでいることもあり、血圧はまあま安定している。だからら高をくくっていたが、ある時、血圧の上の方が180ほどあり、測り直したが下がらない。思いついたことがあるので、話してみた。「トウガラシみそをガバガバ食べているのが影響しているのだろうか」
お母さん医者の判断はこうだった。「ガバガバと言っても、どのくらい?みそは体にいいので、無茶苦茶に量が多くなければ、影響ないと思う」。ガバガバが無茶苦茶と同じくらいだとは思わなかったのだろう。
それから、僕はトウガラシみそを食べるのを抑えた。ガバガバではなく、「ガ」くらいに。減る量はチビチビに変わった。でも、「ガ」は「チビチビ」より多いが。
ブロッコリーはサッとゆで、小分けにして水分を切る。マカロニをゆで水分を切る。ベーコンを薄い短冊に切る。容器にバターを塗り、3つの具を入れる。マヨネーズにみそを加え、よく混ぜて具の上にかける。とろけるチーズも少し乗せ、上にゆで卵の置き、パン粉をふって、オーブンで焼く。
僕はみそ好きで、冷蔵庫には赤みそ、白みそ、こうじみそ、生みそのインスタントみそ汁2種がある。それにトウガラシみそ。高血圧との闘いは続く。(梶川伸)2022.04.06
更新日時 2022/04/06