編集長のズボラ料理(590) トマトジュースのリゾット
トマトジュースは安いなあ。スーパーで見ると、720ミリリットルのペットボトルで200円あまりだから、何の気兼ねもなく買ってしましう。
生のトマトはどうか。最近は種類が多く、小さいトマト1つで100円するもあり、買おうとして伸びた手が途中で急カーブし、大きなトマト4つで298円のパックに着地してしまう。トマトジュースは生トマトから作るで手間がかかるのに、生トマトより圧倒的に安いのは何でだろう。
新聞記者現役のころ、会議があると、たいていは同じビルの1階にある喫茶店からコーヒーをとった。ただ僕だけは、トマトジュースだった。コーヒーは飽きていたからだ。
たまには、かき氷を頼むこともあったが、おれは会議にはそぐわなかった。だから、会議でない時に頼む。僕のいるのは14階の時と15階n時があり、喫茶店の人は最初、運ぶの嫌がっていた。しかし、僕をまねして頼む記者が出て来て、喫茶店側は午後の閑な時だけ、注文を受けるようになった。つまり、僕はトマトとかき氷の道をつけたわけだ。
それほどのトマトジュース好きだが、スーパーで買ったペットボトルは1回では飲み切れない。それは量が多いためで、それだけ安いということでもある。
ホールトマトも安い。缶入りを買うと、100円前後だあkら。中身はトマト数個分が入っていて、しかも皮をむいてある。缶にも入れてある。手間をかかけているのに安いので、トマトの不思議さを感じる。カットトマトのトマトの缶詰は、さらにカットする工程が加えるのに、やっぱり安い。
トマトを使うと、何でもイタリア料理になる。便利だから、何を作るかに困れば、すぐトマトに頼る。リゾットといえばイタリア料理風に聞こえるから、この名前を使いたくなる。
ここ20年ほど、日本はイタリア料理の大ブームと言っていい。そこで、今回はトマトジュースのリゾット。飲みきれなかったトマトジュースの残りがあったので、それを活用した。ズボラの本領発揮。
ベーコン、タマネギ、マイタケを小さく切って具にする。フライパンでニンニクオイルを作り具を炒める。トマトジュースを注ぎ、面倒くさいから米ではなく炊いてあるご飯を加え、煮ていく。味つけは鳥がらスープの素、塩、コショウ。ドロッと仕手きたら火を止め、皿に盛り、粉チーズをふりかける。
材料はいずれも冷蔵庫の残り物や、常備のものばかり。イタリア料理は、簡単で安いなあ。(梶川伸)2022,04.01
更新日時 2022/04/01